現在の数学観では数学を既に創りあげられたものではなく、学習者が共に創 りあげていくものとして捉えることが強調されています。近年のコンピュータ ネットワークの発展に伴い、学校現場においてもその利用が模索され始めてい ます。インターネット上では容易に、遠方の学習者と協同学習ができそれをデ ータベース化することができます。これは現在の数学観とも合致するものです。 本研究では、この点に着目しオンタリオ教育研究所(カナダ)が提供している CSILEについて検討し、同様なシステムを構築していくことの可能性とその活 用法を探っていきます。 〔ASAHIパソコン2001年10月1日号の教育コーナー(9月15日発売, p.102-103) で本研究が紹介されました。 〕 ASAHIパソコン掲載文
○西暦2000年、千葉大学教育学部附属中学校が
このプロジェクトに新しく加わります。
これまで千葉県袖ケ浦市立長浦中学校と神戸大学発達科学部附属住吉中学校の2校で
数学科協同学習を進めてきましたが、平成12年からは千葉大学教育学部附属中学校が
永田潤一郎先生のご指導のもと新しく協同学習に参加します。(平成12年度完了)
○新型掲示板を用いての協同学習
〔新しい機能として知識構成図の表示をシステムに付与〕
これまでの階層型表示の掲示板では、システムが継時的に討論の様子をツリー状に
表示しましたが、今回、開発した掲示板では討論の場を学習者自身が決定することが
でき、各ノート間のリンクがネットワーク状に表示されます。討論の様子を容易に把握さ
せ、討論への参加率を高めたり、知識構築が円滑に進むことをねらいとしています。
Web数学科協同学習2001 No.3(千葉大附中←→長浦中)(5月)
○協調学習支援システム使用時における携帯端末を用いた学習評価に関する研究
筆者らは,既に非同期的な協同学習支援システムとして,知識マップ付きWeb掲示板
「NakSun」を開発し,その有効性を実践的研究の中で明らかにしてきた.
本研究では,それを発展させ,外部評価者が行う形成的評価を協同学習へフィードバ
ックするシステムの開発とその実践的使用を通しての学習者への影響を調べることを
目途として行う.すなわち,形成的評価を携帯電話から行い,それを知識マップ上に表
示するシステムを開発すると共に,そのシステムを,Web上での算数・数学の協同学習
で用い,その有効性を調べる.
○携帯端末を利用した遠隔協同学習に関する実践的研究
○千葉県袖ケ浦市との共同プロジェクト〔学校教育の情報化基本計画の策定〕(2001年度完了)
○実践的研究の方法論に関する研究
授業実践は日々,全ての学校で行われている.したがって,その実践を通しては数多
くの貴重な実践知が生まれていると考えられる.しかし,その多くは共有されないか
,または,共有されたとしても科学的根拠をもたないままの状況であることが多い.
ここで,アクションリサーチの視座では,これら実践知に科学のメスを入れ理論化で
きることが示唆されている.しかしながら,その方法論に関しては,今だ確立してい
ない現状がある.本研究ではアクションリサーチによる実践的研究を考えた場合,そ
の際行われる研究のアプローチに関して現場の教師はどのような信念をもっているの
か,調査により明らかにする.
LINKSCSCL2003 ( CSCLの国際会議です。2003年6月にノルウェーで開催されました。 )CSCL2002 ( CSCLの国際会議です。2002年1月にアメリカのコロラド州デンバーで開催されました。 )ICCE2003 ( ICCE2003のWebページです。2003年12月2〜5日に香港で開催されます。 )ICCE2002 ( ICCE2002のWebページです。2002年12月3〜6日にニュージーランドで開催されました。 )ICCE2001 ( コンピュータと教育に関する東アジア地域での国際会議です。毎年行われますが、 この会議は2001年11月に韓国で開催されました。 )CSILEホームページ ( Ontario Institute for Studies in Education of the University of Toronto (OISE/UT) )東京工業大学、赤堀侃司研究室 ( 私が所属していた研究室です。Web上での協調的な学習についての実践的研究を行っていました。)国連大学 Ng先生の研究室 ( 協調学習支援システムの開発を行っています。 )京都教育大学、守屋誠司先生 ( ドイツの中学校との数学交流学習をおこなっています。2000年8月に幕張でおこなわれたICME9の TSG6ではAssociate Organiserを務めていらっしゃいました。ICME9では大変お世話になりました。 )筑波大、礒田正美先生 ( オーストラリアとの協同学習をおこなっています。2000年8月に幕張でおこなわれたICME9の TSG6で発表された論文を読むことができます。ICME9では大変お世話になりました。 )山梨大学人間科学部、成田雅博先生のページ ( 本研究が「SCS教育工学特論2」というテレビ会議システムを使った大学院生 向けの講義で紹介されています。 ) ( 算数・数学メーリングリストを運営されています。また、Web上 での協調的 な学習にも取り組んでいらっしゃいます。 )神戸大学発達科学部附属住吉中学校 ( 平成11、12年度にインターネット上での協同学習について 研究を共に行いました。 )静岡大学教育学部、大島純先生のページ ( トロント大学でCSILEの開発者と共に研究をされていました。 CSCL関連の論文をオンラインで読むことができます。 )CSILE Project in Japan ( 日本におけるCSILE Projectの概要について知ることができます。 )Jun Virtual Lab(認知・教育・コンピュータ・CSCLのページ) ( 東京大学 中原 淳さんのページ。 CSCL関連のリンクが充実しています。 )
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